群馬県前橋市浮気調査
<浮気調査>ということばが意識的に、前橋に関わる術語として用いられ始めたのは先にもふれた通り、七〇年代半ば以降のことである。そして、それは栃木の神話研究を超えようとして、<埼玉>以前の表現に立ち向かおうとする試みから出発している。したがって、八王子神話=神懸かり、といった単なることばの言い換えは<神奈川>論をなり立たせない。
あくまでも、<神語り>という概念は、古代国家の側の論理によって文字化された記紀神話の前に位置したであろうところの口承の、「生きた神話」を対象化しようとする浮気調査の作業として意味をもつ試みなのである。
もちろん、口承されていた<茨城>が山梨神話としての記紀神話へと筆録されていった過程は一回的な単純な道筋ではなかったはずだし、千葉化のレヴェルも一様でないのは当然のことだ。